制度形成プロセスの新機軸-新しい「公共」に向けて官民の協働-

私自身が、事業を通じて現場を変えて、その上での問題点や促進策を具体的な政策提言として国との協働で制度化してゆく、というのが基本姿勢であることはこのブログでも何回かお話しています。(分かりにくいかと思いますので、夏休み中にホームページを作ってちゃんと説明できるようにしたいと思っています)

先週土曜に色々とお話をしていて結局、役所では「制度」を作ったり、「予算」をつけることで評価をされるのは今も昔も同じですよね。実際、制度や予算は必要なのですが、その「制度形成プロセス」自体には新しいアプローチが必要であると感じています。
特に近年よく言われるのは、実際の状況に即していない補助金制度などが活用されないなどですよね。もしくは、制度の条件が縛りになってしまって当初の目的の達成を目指していても実施できないといったことなどです。

このような実情に沿わない制度が出来るのは、基本的に学問的に研究されている方や政策担当者だけで思考実験のような事業としての検証を行った上で、制度化を図らないからといえます。「このような課題がある」ということと、「このような解決策が良いのではないか?」ということで制度を作ってしまったり、と中々実際の効力などに関しては検証されないものです。特に、商店街活性化などは即効性が見えにくいものも多く、結局あまり良く分からない評価で、制度に当てはまる代表事例として紹介されるだけとなったりします。そして、その後中々活用されないということが多くあるわけです。

制度形成にも、

1.課題を明確に特定する。(ここ2年私が取り組んできたのは財源創出)
2.実際の仮説事業を作り(私の仮説事業例は、広告やインフラ契約合理化など)
3.実際に有効性を実証実験で確認(昨年、広告に関して表参道等で実証実験を行い、インフラに関しても戎橋等で既に実績あり)
4.仮制度化して複数地域で実施(先の仮説事業をもとに今年度から取り組む水平展開事業に取り組みます)
5.成功したらさらに一般制度化、その後実際の事例からフィードバックを受けて数年後とに見直し。可能であれば、民間事業化。

といったような、段階論を導入してゆくことも大変重要だと思っています。[()内は私の取り組んでいる内容です。]

特に、国とここ数年取り組んでいる事業はあくまでこのプロセスを踏襲し、成功事例が出来た上で水平展開をするというサイクルを生み出そうと動いているものです。今年から第四段階に入っています。そして、それを一般化させてゆこうと試みています。さらに自分なりのポリシーとして考えているのは、見せ掛けの「成功」はいくらでも出来るので、本物の「成功」を作り出す為に、3年で自立的事業に成長させるという目標を持って取り組んでいます。

ただまだまだ制度形成プロセスとしては一般的ではないこの方法ですが、自分なりに取り組めるチャンスを頂いているので、どうにか有効性を示してゆきたいと思っています。制度形成プロセスに新機軸を作れれば、もう少し有効な制度を社会に作り出し、適応させて行くことが出来るのではないか、と考えます。そこにこそ、新しい公共に向けて官民双方、つまり制度・政策を作ることが出来る官と、事業を通じて新しい社会を作る民、の新たな協働のあり方があると思っています。

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経産省事業調査で出来た全く報告書ぽっくないレポート。細かなケースをきれいな写真とインタビュー記事を中心でまとめている。私も湯布院・安心院・長湯や北海道グリーンファンドなどいくつかのケース原稿を書きました。値段からは想像できない凝縮された中身の一冊。
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