愛知県春日井市勝川。もう代表つとめる 水野 隆さんとのお付き合いは16年前に遡るのですが、なんだかんだで事業を共にするようになったのが3年ほど前。 2年前に商店街の店舗兼民家をリノベーションしてシェア店舗TANEYA (http://taneya.tv/ )がスタート。 嶋田 洋平さんにもきてもらったり、メンバー研修をしつつこの開発プロセスで逆算開発、補助金に頼らない民間資金活用などについて学びつつ3ヶ月ほどで営業終えて、半年くらいで事業スタート。 お陰さまで、入居者の皆さんと地域の方々のご愛顧により、施設側は計画通りの1.5年投資回収を終え、さらに入居者さんは予想を上回る業績をあげてこられています。 百時の 素美さん、 河野 明子さんをはじめとして多くの方を巻き込み、事業成長と共に、様々な成果を上げられているのがすごいです。 その成果もあり、勝川周辺への出店問い合わせなども2年前よりは格段に増加。 ちょうど、その頃にとある土地の買収の話が出たのです。それが写真にある更地となって放置されていた商店街のど真ん中の敷地。もともとTANEYAでの事業法人でもある、勝川商業開発(地元の資産を持つ地権者たち長老たち・写真でわかるはずw)の皆様が購入をいつの間にか決断。 b2e2cda0.jpg
  「もう土地買ったよ」という話で、「買う前に相談してよー」ということなのですが、買ったのであれば、これを効果的に活用した事業を仕込むことになりました。 そもそもの需要が拡大していた背景と共に、様々な企画で集客を集めるものを勝川はやっている一方で自分たちで自由に使える広場や小回り聞くスペースがないということもあり、それらをどうにかしようという話が出てきました。 それらを統合し、例の如くの「逆算開発」「補助金は使わず、金融活用」でコンセプトにあう店舗の募集と調整を重ね重ねて10ヶ月ほど。途中「出来ないのではないか」と思うこともありましたが、木下の細かな管理にも負けずw、現地の方々の熱心な営業によって、一歩一歩進んでいきました。 その後は 河合 忠さん、 山田 貴之さん率いる、建築チームに厳しい予算制約の中、テナントとの調整と共に、活用できる「稼ぐ共用部」の開発という2つを調整しながら進めてもらいました。これは本当に地元建築チームの賜物。当初どのような構成にするか、 広瀬 郁さんにスクラッチの議論を整理してもらったりしていました。入居者の人たちと幾度と無く調整を重ねつつ、最後はスケジュールとの勝負となっていきました。 また、ネーミングについては世代の間、既存居住者と新規居住者との間などを埋めるというコンセプトから「ままま勝川」という名前に。minna( http://minna-design.com/ )の 長谷川 哲士さんに愛知出身ということもあり、サイン計画までをサポート頂きました。   そして、ようやく施設が完成し、先日お披露目パーティーとなりました。今回の入居者の皆さんも、TANEYA同様に長老の皆様からすればとても若い世代ばかりです。   今回の開業を機に、TANEYAとままま勝川の管理と共に、それらの共有部運用、駅前の再開発施設での低利用共用部などを共同で活用ビジネスを展開する、「株式会社勝川エリア・アセット・マネジメント」を私も含めて出資して設立。 ままま勝川は特に底地は20年で切りつつ、上モノは底地の10年返済分を織り込んでも11年以内で投資回収を終える計画になっています。さらに、共用部をイベントビジネスで活用することにしており、ビアガーデンやハロウィンやクリスマスマーケット、周辺生産地とコラボした収穫祭など様々な企画を週末に展開して稼ぐことで、施設側としては投資回収がより圧縮でき、またエリア・アセット・マネジメントの財源に繋がる計画になっています。 さらに施設としては8割はテナント収入で回すことにしつつ、2割り程度になる8坪のギャラリーと24坪のホールは事業計画の上振れを目指す運用を目指すものです。また、一定の固定費を抱えることで、エリア・アセット・マネジメントとしての背水の陣を抱えるプレッシャーを与えるモデルにしているのも各地での経験を踏まえた構造にしています。 ま、このあたりの構造などについては今度改めて資料に整理します。   どちらにしても、これからが勝負。まさにビジネスとしての成功を実現しなくてはならないのです。 先日のお披露目の際にも、市長さん、議員さんもお越しになられましたが、「補助金ではない支援は、ここで飲み食いしたり、お客さんを紹介していただけること」とお話しました。まさに社会資本が豊かな議員の方々は、本来は行政予算の割り振りだけでなく、自らのそれら資本をもって地域に貢献できることでもあると思います。ビアガーデンの際には事前チケット販売で相当枚数を購入いただけるものと思います。笑 どちらにしても今度は1-2年に一つずつリノベーション・新築を組み合わせながら、10年ごとの変化に対応できる、季節で変化していく小規模店舗集積を皆で図っていこうと仲間と共に誓いました。 どこの地域でもそうですが、始まる時は不安になるものですが、上の世代から若い世代まで、政治、行政、民間の垣根を超えたフラットなチーム感が勝川の強みだなと思います。 まちを変えるのは「民の覚悟」。様々なセクター間での関係も再構築が必要となる縮退社会=成熟社会において、勝川はどのように今後展開していけるのか。休むこと無く動き続けなくてはなりません。 挑戦は続きます。


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