<< まちを変える「エリア・イノベーション・レビュー」発行開始! (No.946) | main | 商店街歩きから未来の課題を見つける、5つのポイント (No.948) >>

「エリア・イノベーション・レビュー」の教科書採用で、どうまちづくり教育は変わるか (No.947)

さて、先週からAIAが発行している「エリア・イノベーション・レビュー」。まだ第一号を発刊したばかりですが、多くの方にご購読申し込みいただいています。ぜひまだの方はどうぞ!!
さて、第一号から約1.9万字程度の文字数でお送りしているので、かなり読みごたえがあるかと思います。第二号は約2.1万字となっています。濃密すぎるというご意見もあるので、月によって多少修正を加えつつですが、ある程度伝えるべきことは伝えられるようにしたいなと思っています。

そんな中、エリア・イノベーション・レビューを教科書として採用いただき、まちづくり分野の教育に活かしていこうというお話が出てきました。私のほうでfacebookで教育現場でも活用してもらいたいなーと呟いたことがきっかけで、動きが始まりました。

■北九州市立大学、徳島大学、宮城大学で採用
まず初めに決定頂いたのが、 北九州市立大学(地域創生学群・都市政策研究所)准教授の片岡先生でした。前期にも拙著まちづくりの経営力養成講座を教科書として採用頂いて活用頂いておりましたが、後期には毎週配信されるエリア・イノベーション・レビューをもとに指導をしていきたいとご意見をいただきました。さらにその後、AIAの理事でもある徳島大学総合科学部准教授の矢部先生にも、宮城大学事業構想学部教授の風見先生にも採用していただきました。

まだ第一号しか出していないエリア・イノベーション・レビューですが、その内容はリアルタイムのまちづくりの現場の情報、世の中のニュースからまちづくりを考えたり、過去のデータなどからマクロ的な知識を整理し、あまりまちづくり分野では読まれないが意味のある書籍紹介などを色々と踏まえています。また毎月テーマを決めるため、今月は「脱・補助金時代のまちづくり」ですが、今後出ている候補は「まちづくりの失敗の本質」といったヘビーなものから、「初めてのまちづくり事業」みたいなライトなものまで色々と取り上げていく事を検討しています。

■従来の書籍と何が違うか
従来の書籍では概論であったり、古典的なフレームワークを整理したり、もしくは事例集のようなものが中心でした。しかし、エリア・イノベーション・レビューはリアルタイムの情報を配信していくため全く書籍では取り上げられないような鮮度のある内容を提供することが可能であるのが特徴です。

さらに、インターネットを利用するために常に質問などを全国の読者と共有できる仕組みがあります。facebookグループも開設されているため、読者は互いの抱いた疑問点などをもとにやりとりをすることが可能になっています。またそれらの内容が次週のエリア・イノベーション・レビュー内で取り上げられてほり深掘りされていくというカンバセーションが可能です。

また定期配信されるため、学生にとっては購入してお蔵入りということもなく、また学期末レポートなどの時には検索して見ることなどもでき、また将来もしまちづくりに関わり続けるとすればひょんな時に検索して利用することが可能となります。もしかするとそういう時にこそ、エリア・イノベーション・レビューの価値を理解していただけるかもしれません。

■どう活用するか
これらをもとにして、今のところ話をしているのは、

1.週一で配信される教材としてエリア・イノベーション・レビューを活用し、学生がレポート作成や質問などをまとめる。
2.質問などには適宜エリア・イノベーション・レビュー内でも触れることで初歩的な疑問のフィードバックを得ていく
3.指導教官がグループ・ディスカッションを行なって、例えばまちづくり会社の具体的な経営課題(意思決定のスピードの問題の実際とかをリアルに書いたりするので)をもとにどう解決するか議論をしたりする
4.教科書採用している大学講義横断でのskypeゼミなどを開催する
5.オンライングループウェア上で大学横断でのやりとりをする

■教育に与える意味
従来は教育は教育機関の中で行われ、さらには固定的な紙に印刷された教科書をベースに行われてきました。ドイツに壁がある時代すれすれの政治体制の話を古びたノートと、学生に無理やり買わせるがために印刷した本をもとにやっている強者の先生も僕らが学部生の頃はいたりしました。

しかしながら今の先生方の中には柔軟かつ真に学生の力になる教育を行おうとされている方々がいて、このようなインターネットを利用した定期的な情報配信や共有を通じて教育効果に高い期待をまちづくり分野でもいだいてくれたことは重要なことです。大学の垣根を超えためメンバーでのグループワークをネットを通じて行うまちづくり教育、従来の教科書だけではない定期配信される専門メルマガを利用するというのは新規性に飛んでおり、学生の学習効果をどこまで引き上げるか楽しみなところです。

先日スタッフ内でもクリステンセンの教育×破壊的イノベーション(下の本)にイメージされるような大きな変化を生み出していけるかもしれないと思っています。実際のプロジェクトを自分たちで仕掛けてみようとする学生もでれば、実働から得られる学習効果も絶大です。さらに一般教科書に比較すれば低スペックなテキスト媒体かもしれませんが、半年間毎週の最新情報が更新されてQAもできることが考えれば非常に安価です。

これからどう変貌していくかわからないですが、もっと沢山のまちづくりや都市計画、建築、地方自治、公共経営など幅広い分野の学生さんたちにこのプログラムを発展しながら展開したいと思っています。

ですのでご関心のある大学の先生がいらっしゃいましたらご連絡ください。ツイッター @shoutengai のアカウントにメンションで送っていただいたり、適当にこちらのブログにコメント書いて頂いても構いません。

また10月からスタートしたらこちらで詳細を報告していきたいと思います。乞うご期待ください!

コメント
コメントする









calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
お問い合わせ
Podcast配信
まちづくりの経営力養成講座Podcastを始めました。ArtWork
この画像をiTunesにドラッグアンドドロップするとpodcastとして登録されます。今後の更新の際に自動的にコンテンツダウンロードがされるようになり、便利です。
recommend
地方創生大全
地方創生大全 (JUGEMレビュー »)
木下 斉
5刷。これまでの地域活性化政策を見直していけば地方創生政策における問題点と、打開策が見えます。本書はそれらを5つのポイントで整理して多数の事例をもとに解説しています。失敗事例から成果を収める事例を含めて包括的に理解していただくための一冊です。
recommend
まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし
まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし (JUGEMレビュー »)
木下 斉
3刷。地域での挑戦をゼロから始める際に、どのような成長過程を経ていくのかを段階別で解説。それぞれのプロセスで発生する壁と乗り越え方を失敗と成功両論から整理しています。
recommend
稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書 460)
稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書 460) (JUGEMレビュー »)
木下 斉
10刷。高校時代から地域に関わり、その中での挫折とその後の再挑戦について纏めた一冊。その中で自分なりに意識している10の鉄則までまとめています。台湾版も出ました。
recommend
まちづくり デッドライン
まちづくり デッドライン (JUGEMレビュー »)
木下 斉,広瀬 郁
5刷。リノベーションまちづくりを解説した本。過去に蓄積してきた遊休不動産などの資産を活用し、低価格でも利益がでる環境をまちなかに実現しよう。郊外でもネットでも無理な魅力ある経営環境を構築しろ。その方法論と全国各地の具体的事例を示した一冊。
recommend
まちづくりの「経営力」養成講座
まちづくりの「経営力」養成講座 (JUGEMレビュー »)
木下 斉
6刷。本ブログのテーマでもある、まちづくりを経営的に考えるための入門書。初めての単著本です。
selected entries
categories
archives
links
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM